「Be My Light」――現実と仮想の境界が消えた瞬間
バーチャルと現実の境界がますます曖昧になっている。
仮想世界のアイドルグループ「異世界アイドル(이세계아이돌)」が男性ファッション誌『Esquire(エスクァイア)』の2025年ウィンタースペシャルエディションのカバーを飾り、再びバーチャルアーティストとしての存在感を証明した。
今回の号は、2種類のカバーと22ページにわたるインタビューおよびグラビア、さらにファンコミュニティ「イパリ(이파리)」の質問にメンバーが直接答えるQ&Aセクションを含む大型企画で、現実メディアの中に描かれる「仮想スター」の物語を精密に描き出している。
「Be My Light」――六つの光が現実へ
今回カバーを飾ったのは、アイネ、ジンバーガー、リルパ、ジュルル、ゴセグ、ビチャンの6人のメンバー。
それぞれが「光」をテーマにしたコンセプトを表現し、仮想世界のキャラクターではなく、一人のアーティストとしての存在感を放っている。
『Esquire』側は、「異世界アイドルは『仮想』という技術的な制約を超え、独自のアイデンティティとファンダムを持つ一つの文化現象として定着した」とコメントしている。
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現実の流通網を突き抜けた仮想のスター
『Esquire』ウィンタースペシャルエディションは、10月30日午後4時30分よりYes24、Aladin、教保文庫、Ktown4uなど主要書店プラットフォームで予約販売を開始した。
予約期間は11月10日午前10時まで。
第1次出荷分1,000部は11月7日から、第2次出荷分は11月18日から順次発送される予定だ。
一部カバーは限定版として制作され、コレクターやファンの間で激しい争奪戦が予想されている。
このプロジェクトは、単なる「仮想キャラクターのグラビア」ではなく、現実のメディアエコシステムの中でバーチャルアイドルが実体あるコンテンツを生み出し、ファンと物理的に接点を持つという実験的な試みである点で大きな意義を持つ。
バーチャルアイドル、「ブランドアイコン」へと進化
異世界アイドルはバーチャルYouTuberグループとしてスタートし、YouTubeやTwitchなどのライブ配信プラットフォームを基盤に独自のファンダムを築いてきた。
その後、多くのブランドとのコラボレーション、コンサート、アルバム活動を通じて「バーチャルアイドル」の領域を拡大している。
今回の『Esquire』カバーは、彼女たちのアイデンティティが「オンラインからオフラインへ、仮想から現実へ」と広がっていることを象徴している。
アウトサイダー コラムニストㅣ sjb17767@gmail.com